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1 ソフトウェアのインストレーションの準備

日本語DECprint Supervisorは,日本語OpenVMS Alpha および日本語OpenVMS VAXシステム上で動作します。この2 つのタイプのシステムへのインストレーションでは,いくつかの小さな相違があります。

1.1 ディスク容量のチェック

日本語DECprint SupervisorをAlphaプロセッサにインストールするのかVAX プロセッサにインストールするのかに応じて, ディスク容量の必要条件が異なります。表 1-1 に必要なディスク容量を示します。

表 1-1 必要なディスク容量

Alphaシステム VAXシステム
インストレーション時 13,000ブロック 12,300ブロック
システム運用時 11,600ブロック 11,200ブロック

これらのディスク容量は概算であり,実際の値はシステム環境,ディスク・ クラスタ・サイズ,構成,ソフトウェア・オプションに応じて異なります。

1.2 オプションの日本語DECprint Supervisor ライセンスの確認

日本語DECprint SupervisorをAlpha プロセッサにインストールするのかVAXプロセッサにインストールするのかに応じて, オプションである日本語DECprint Supervisor のいずれかあるいは両方が必要となります。

VMSclusterシステム内の少なくとも1つのノードにソフトウェア・ラインセンスをインストールしてください。 プリンティング・システムに常にバックアップ・ ノードが存在しているように,少なくとも2つのノードにライセンスをインストールすることを推奨します。

ライセンスをインストールしないで,DCPS-OpenあるいはDCPS-Plusライセンスのいずれかの機能を使用しようとした場合, 次のエラーのいずれかが通知されます。

     NOLICENSE, DCPS-OPEN license required to use printer-name

     NOLICENSE, DCPS-PLUS license required to use feature

1.3 関連するソフトウェア

日本語DECprint Supervisorは他のソフトウェアとともに動作することにより, 完全なプリンティング・システムを構成します。 日本語DECprint Supervisorをインストールする前に,他のソフトウェアとプリンティング・ ソフトウェアとの互換性があることを確認してください。

以降の各節では,必要なソフトウェアについての詳細を説明します。 特定のバージョンについての必要条件については,『日本語DECprint Supervisor for OpenVMS ソフトウェア仕様書(SPD) 』を参照してください。

1.3.1 DEC C実行時ライブラリ

DCPSは,システムにDEC C実行時ライブラリがインストールされていることを必要とします。 このライブラリは,OpenVMS V6.1以降のOpenVMSオペレーティング・ システムのDEC C/C++ Run-Time Componentsキットに含まれています。

DEC C実行時ライブラリがシステムにインストールされているかどうかを判定するには,SYS$LIBRARY:DECC$SHR.EXE ファイルが存在しているかどうかを確認してください。 このファイルが存在している場合は,DEC C/C++ Run-Time Componentsキットをインストールする必要はありません。

DEC C/C++ Run-Time ComponentsキットはV1.6以降のDCPS CD-ROMに含まれています。 また,弊社のOpenVMS VAXソフトウェア製品ライブラリCD-ROM にも含まれています。このキットのインストレーション情報については, まずDEC C/C++ Run-Time Componentsドキュメントの『Read Before Installing or Using DEC C/C++ Run-Time Components Version 6.0 for OpenVMS VAX Systems』を参照してください。

1.3.2 PrintServerソフトウェア

弊社のPrintServerプリンタに出力するには,プリンティング環境に, PrintServerソフトウェア製品を動作させるサポーティング・ホスト・システムが含まれていなければなりません。

1.3.3 TCP/IPネットワーク

CPAP (Common Printer Access Protocol)を使用したPrintServerプリンタへのTCP/IP 接続,あるいはraw TCP/IPソケット・プロトコルを使用したその他のプリンタへの接続では, 次のいずれかを必要とします。

1.3.4 AppleTalkネットワーク

AppleTalkネットワークに接続されたプリンタは,日本語DECprint Supervisor for OpenVMS ソフトウェアからアクセスすることができ, したがってOpenVMSシステムの一般ユーザからは共有ネットワーク・ プリンタとして使用することができます。このプリンティング・ システム構成では,PATHWORKS for OpenVMS (Macintosh)ソフトウェアを必要とします。

1.3.5 DDIF印刷

DDIFエンコード2値イメージを印刷するには,DCPSはシステムにDECwindows あるいはDAS (DECimage Application Services)がインストールされていることを必要とします。DAS はOpenVMS VAXシステムだけで使用可能です。

1.3.6 DEC Image Print-PLUS (ICPS)

DCPS V1.1以降のバージョンは,ICPS V1.xソフトウェアと共存することができません。DCPS をインストールすると,SYS$LIBRARY:TRN$DDIF_ IMAGE.EXEイメージを交換してしまいます。この新しいイメージは,ICPS ソフトウェアとの互換性がありません。

1.4 すべての実行可能コンポーネントの互換性の保証

すべてのDCPS実行可能コンポーネントは,相互に互換性を持つ組み合わせであることを保証しようとします。 互換性がない場合,キューの起動時にDCPS がエラーを通知します。互換性を持たないソフトウェアの古いバージョンのコンポーネントがSYS$SPECIFIC 領域に存在し,新しいコンポーネントがSYS$COMMON 領域にインストールされた場合に,このエラーが発生します。 発生するエラーは,どのコンポーネントのどのバージョンを実行するかに応じて異なります。

たとえば,次のようなエラーが発生します。


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