------------------------------------------------------------------------------ Matrox Windows NT 4.0ビデオ ドライバ Matrox PowerDeskバージョン:4.50.015 ------------------------------------------------------------------------------x このファイルでは、Matrox G-シリーズ ビデオ アダプタ用Windows NTビデオ ドライバ の使用について説明します。PowerDeskユーティリティの使用について詳しくは、Matrox オンライン ヘルプを参照してください。PowerDeskは、仮想デスクトップ、ハードウェ アパニングとズーミング、DirectDraw/Direct3D、モニタの選択など、その他多数の機能 を管理します。 この製品には、以下が含まれます。 - ディスプレイ ドライバ - Matrox PowerDesk for Windows NT 4.0 このドライバは、以下のMatroxビデオ アダプタをサポートします。一度にアダプタを 5つまでインストールできます。 -Millennium G450 PCIビデオ アダプタ -Millennium G400 AGPビデオ アダプタ -Millennium G200 AGPビデオ アダプタ -Millennium G200 PCIビデオ アダプタ -Millennium G200 MMS (マルチモニタ シリーズ) PCIビデオ アダプタ -Productiva G100 MMS (マルチモニタ シリーズ) PCIビデオ アダプタ 製品ファイル ------------- MGA64.INF Windows NTセットアップ用ドライバ インストール ファイル MGA64.SYS Matroxミニポート ドライバ MGA64.DLL Matroxディスプレイ ドライバ G200ICD.DLL Matrox G200 Installable Client Driver G400ICD.DLL Matrox G400 Installable Client Driver READMENT.TXT このファイル REGISTRY.MVA レジストリ サービス アプリケーション PD_CTRL.MVA レジストリ サービス アプリケーション PD_DNAV.MVA Matrox Desktop Navigatorアプリケーション PD_MON.MVA Matroxモニタ プロパティ シート PD_MONF.MVA Matroxモニタ ファイルとデータベース PD_QDSK.MVA Matrox QuickDeskアプリケーション PD_SET.MVA Matrox設定プロパティ シート ???_MON.MV? Matroxモニタのリソース ファイル ???_CTRL.MV? レジストリ サービス アプリケーションのリソース ファイル ???_DNAV.MV? Matrox Desktop Navigatorアプリケーションのリソース ファイル ???_QDSK.MV? Matrox QuickDeskアプリケーションのリソース ファイル ???_SET.MV? Matrox設定プロパティ シートのリソース ファイル ???_DOC.MV? 文書ファイルとreadmeファイル SETUP.EXE ドライバとMatrox PowerDeskのインストール アプリケーション INST_???.DLL SETUP.EXEのリソース ファイル SETUP.INI インストール アプリケーションのINIファイル MGA.INI PowerDeskのINIファイル | UNATTEND.TXT 無人インストールの説明 上記で、'???'はサポートされる言語の識別子(たとえば、ENG)を表します。 このファイルには、印刷されたマニュアルまたはオンライン ヘルプに記載されていない 説明が含まれていますので、必ず最後までお読みください。 ------------------------------------------------------------------ 目次 ------------------------------------------------------------------ 1. MATROXドライバとPOWERDESKユーティリティのインストール A) セットアップ プログラムの実行 B) 標準ドライバ インストール 2. POWERDESKを使ったモニタ選択またはリフレッシュ レートの変更 3. POWERDESKを使ったビデオ設定の変更 4. MATROXビデオ デバイス ドライバとPOWERDESKの削除 5. レジストリの設定 (上級ユーザーのみ) 6. ハードウェア アクセラレーテッド3D 7. 注意、問題点および制限事項 8. ヘルプおよびソフトウェア アップグレード 9. サポートされる解像度、色数、およびリフレッシュ レート ------------------------------------------------------------------ 1. MATROXドライバとPOWERDESKユーティリティのインストール ------------------------------------------------------------------ A) セットアップ プログラムの実行 ---------------- システムにMatroxビデオ アダプタをインストールする際は、 「Matroxオーナーズ マニュアル」を参照してください。 複数のMatroxビデオ アダプタをシステムにインストールする場合は、システムBIOSは 2枚目以降のVGA使用可能なカードをすべて使用不可にしなければなりません。 Windows NT起動時に、ミニポート ドライバがすべてのカードを検出し、使用可能にし ます。これはシステムBIOSがPCIに完全に対応している場合にのみ確実に行われます。 そうでない場合、複数のMATROXカードを使用できないことがあります。 複数のカードのインストールは、1枚のカードのインストールと同じように行われます。 各Matroxビデオカードに別々のアドレスが自動的に割り当てられ、ドライバが各カード にコマンドを送ることが可能になります。複数カードの構成では、すべてのカードが Millennium G400 AGP、Millennium G200 AGP、Millennium G200 PCI、またはG100 Productiva 複数ヘッドPCIビデオ アダプタのいずれかであり、同一の解像度とピクセル値(色数) で実行される必要があります。VGA使用可能なカードが左上モニタを動かします。 注: Matroxビデオ ドライバとPowerDeskをインストールする前に、起動中のすべての プログラムを終了し、Matroxドライバのインストールが完了するまで、コンピュー タで実行中のアンチウィルス プログラムを使用不可にしてください。 MatroxドライバとPowerDeskのインストールは、簡単なワンステップ インストールです。 ドライバ ディスケット1またはドライバ ファイルが保存されているハードドライブか ら"SETUP.EXE"ファイルを実行するだけです。 1. Windows NT 4.0をVGAモードで起動します。「起動するオペレーティング システ ムを選択してください」というメッセージが表示されたら、Windows NT Workstation Version 4.00 [VGA mode] を選択します。 2. Windows NTエクスプローラを起動するか、[コマンド プロンプト]ウィンドウを 開きます。 3. Matroxビデオ ドライバを含むローカル ハードドライブ、ネットワーク ドライ ブ、またはCDROMのディレクトリからSETUPを実行します。たとえば、CDROMが ドライブDで、ドライバはMATROXという名前のディレクトリにある場合は、 D:\MATROX\SETUPと入力します。ドライバの場所がはっきりわからない場合は、 [ファイル名を指定して実行]ウィンドウの[参照]オプションを使用して、Matrox セットアップ プログラムの場所を見つけます。 4. まず使用する言語を、次に、[標準]または[カスタム]インストールのどちらを 選ぶか尋ねられます。[標準]インストールを使用すると、セットアップ プログ ラムはデフォルト「\Program Files\MGA NT PowerDesk」フォルダにすべての Matrox PowerDeskユーティリティをインストールします。[標準]インストール をご使用になるようお勧めします。 5. PowerDeskをインストールすると、NTディスプレイ ドライバが自動的に変更 され、次に、すべての変更を有効にするためにコンピュータを再起動するよう 指示されます。 | "mga.ini"ファイルを編集して、インストール プロセスを変更できます。たとえば、 | デフォルトのインストール パス、デフォルトのドライバ パフォーマンス スイッチ、 | デフォルト スキーム等を変更できます。詳しくは、"UNATTEND.TXT"ファイルを参照し | てください。 - 詳細情報 設定、リフレッシュ レート等について詳しくは、PowerDeskオンライン ヘルプを 参照してください。 B) 標準ドライバ インストール ---------------------------- 標準Windows NT手順を使って、ドライバをインストール(Matrox PowerDeskなしに) することもできます。一般的な手順は以下のとおりです。 1. Windows NT 4.0をVGAモードで起動します。「起動するオペレーティング シス テムを選択してください」というメッセージが表示されたら、Windows NT Workstation Version 4.00 [VGA mode]を選択します。 2. Windows NT 4.0の起動が完了したら、[スタート]ボタンをクリックし、[設定] を選択し、次に、[コントロール パネル]をクリックします。 3. [画面]アイコンをダブルクリックします。[画面のプロパティ]ウィンドウが表示 されます。 注: デスクトップの背景を右マウスボタンでクリックして、ポップアップ メニ ューから[プロパティ]オプションを選択しても、[画面のプロパティ]ウィン ドウを表示できます。 4. [ディスプレイの設定]タブをクリックします。 5. [ディスプレイの種類]ボタンをクリックします。[ディスプレイの種類]ウィンド ウが表示されます。 6. [アダプタの種類]で、[変更]ボタンをクリックします。 7. [ディスプレイの変更]ウィンドウで、[ディスプレイの変更]ボタンをクリックします。 8. Matroxビデオ ドライバを含むローカル ハードドライブ、ネットワークドライブ、 またはCDROMの正しいパスを入力し、[OK]を押します。たとえば、CDROMがドラ イブDで、ドライバはMATROXという名前のディレクトリにある場合は、 D:\MATROXと入力します。ドライバの場所がはっきりわからない場合は、 [参照]オプションを使用して、Matroxセットアップ プログラムの場所を見つけ ます。 9. 表示されたMatroxデバイスのリストから、ご使用のディスプレイ アダプタの種 類を選択し、[OK]ボタンをクリックします。 10. [サードパーティ ドライバ]ウィンドウで、[はい]ボタンをクリックして、次に 進みます。 o 「ドライバはシステムにすでにインストールされています」というメッセージ が表示され、現在のドライバまたは新しいドライバを使用するかどうか尋ねら れたら、必ず[新規]ボタンを選択してください。 11. [ドライバのインストールが完了しました。] というメッセージが表示されたら "OK" をクリックしてください。 12. [ディスプレイの種類]ウィンドウで、[閉じる]ボタンをクリックします。 13. [画面のプロパティ]ウィンドウで、[閉じる]または[適用]ボタンをクリックしま す。 14. [システム設定の変更]ウィンドウに「コンピュータを再起動しますか?」と尋ねる メッセージが表示されたら、[はい]をクリックします。 フロッピー ディスク ドライブにディスクが入っていないことを確認してください。 注: Matroxビデオ ドライバのインストール後にNT 4.0をはじめて再起動すると、 [無効なディスプレイ設定]メッセージボックスが現れ、「新しいグラフィッ クドライバがインストールされました」と表示されます。メッセージ ボック スの[OK]と[画面のプロパティ]ウィンドウの[OK]を押すと、システムを使用で きます。 ------------------------------------------------------------------------- 2. POWERDESKを使ったモニタ選択またはリフレッシュ レートの変更 ------------------------------------------------------------------------- この項ではモニタ設定の変更方法について簡単に説明します。 設定、リフレッシュ レート等について詳しくは、PowerDeskオンライン ヘルプを 参照してください。 モニタのリフレッシュ レートを変更するには 1. Windows NT 4.0を起動します。 2. 左マウス ボタンで、Windows NT 4.0のタスクバーの端にあるモニタ アイコン をクリックし、[Matrox表示プロパティ]を選択します。 3. [モニタ]タブをクリックします。 4. モニタがDDC(プラグ アンド プレイ)をサポートし、NT 4.0起動時にドライバ がモニタのDDC情報を自動的にデコードするように設定したい場合は、[プラグア ンドプレイモニター(DDC)]ボックスをクリックします。 5. モニタがDDCをサポートしない場合またはモニタが提供するDDC情報を無効にし たい場合は、以下の操作を行います。 A) [Matroxモニター]ボタンをクリックして新しいモニタを選択し、適切な モニタ製造元と機種を選択します。 または B) [VESA設定]ボタンをクリックし、[設定]タブを使ってリフレッシュ レ ートを選択します。 6. [閉じる]または[適用]ボタンをクリックします。 7. 指示されたら、[OK]ボタンをクリックして新しいモニタ設定をテストします。 テスト画面が歪んだり、読みにくい場合は、モニタは現在の設定を サポートしませんので、[Esc]を押して、正しいモニタを選択します。 8. テスト画面に問題がなければ、[はい]を押して現在のモニタ設定を保存します。 次に、[OK]を押して[Matrox表示プロパティ]を閉じます。 複数のモニタおよびMatroxビデオ アダプタで実行中の場合は、追加モニタごとに 上記4〜8の手順を繰り返します。 ------------------------------------------------------------------ 3. POWERDESKを使ったビデオ設定の変更 ------------------------------------------------------------------ この項ではビデオ設定の変更方法について簡単に説明します。 設定、リフレッシュ レート等について詳しくは、ワードパッド ファイル"online.doc" を参照してください。このファイルはMatroxディスクに含まれ、\Program Files\MGA NT PowerDesk\フォルダにインストールされています。 ビデオ設定を変更するには 1. 左マウス ボタンで、Windows NT 4.0Windows NT 4.0のタスクバーの端にある モニタ アイコンをクリックし、[Matrox表示プロパティ]を選択します。 2. [設定]タブをクリックします。 3. 解像度、色数、および画面構成を選択します。 4. [OK]または[適用]ボタンをクリックします。 5. 指示されたら、[OK]ボタンをクリックして新しい解像度、色数、および画面構成 をテストします。 テスト画面が歪んだり、読みにくい場合は、モニタは現在の設定をサポート しませんので、[Esc]を押して、正しいモニタを選択します。 6. テスト画面に問題がなければ、[はい]を押して現在のモニタ設定を保存します。 次に、[OK]を押して[Matrox表示プロパティ]を閉じます。 ------------------------------------------------------------------ 4. MATROXビデオ デバイス ドライバとPOWERDESKの削除 ------------------------------------------------------------------ 注: Matroxビデオ ドライバとPowerDeskを削除する前に、起動中のすべてのプログ ラムを終了し、Matroxドライバのインストールが完了するまで、コンピュータで 実行中のアンチウィルス プログラムを使用不可にしてください。 Matroxビデオ ドライバとPowerDeskユーティリティを削除するには 1. Windows NT 4.0の起動が完了したら、[スタート]ボタンをクリックし、[設定] を選択し、次に、[コントロール パネル]をクリックします。 2. [画面]アイコンをダブルクリックします。[画面のプロパティ]ウィンドウが 表示されます。 注: デスクトップの背景を右マウスボタンでクリックして、ポップアップ メニ ューから[プロパティ]オプションを選択しても[画面のプロパティ]ウィン ドウを表示できます。 3. [ディスプレイの設定]タブをクリックします。 4. [ディスプレイの種類]ボタンをクリックします。[ディスプレイの種類]ウィンド ウが表示されます。 5. [アダプタの種類]で、[変更]ボタンをクリックします。 6. [ディスプレイの変更]ウィンドウで、[製造元]で[標準ディスプレイの種類]と[ディス プレイの変更]で[VGA互換ディスプレイ アダプタ]を選択します。 7. [OK]ボタンをクリックします。 8. 指示されたら、NT 4.0インストールCD ROMを挿入します。 9. 「ドライバは正常にインストールされました」というメッセージが表示されたら、 [OK] ボタンをクリックします。 10. [ディスプレイの種類]ウインドウで、[閉じる]ボタンをクリックします。 11. [システム設定の変更]ウィンドウで、[閉じる]ボタンをクリックします。 12. [システム設定の変更]ウィンドウに「コンピュータを再起動しますか?」と尋ねる メッセージが表示されたら、[はい]をクリックします。 13. NT タスクバーの[スタート]ボタンをクリックし、[プログラム]、[Matrox PowerDesk NT]、および[Matrox PowerDesk NTアンインストール]を選択します。 14. [すべて削除]を選択し、[OK]を押します。 15. 指示に従って、PowerDeskを削除します。 PowerDeskのアンインストールが終了すると、システムは自動的に再起動されます。 注: Matroxビデオ ドライバの削除後にNT 4.0をはじめて再起動すると、[無効なディ スプレイ設定]メッセージボックスが現れ、「新しいグラフィックドライバがイ ンストールされました」と表示されます。メッセージ ボックスの[OK]と[画面 のプロパティ]ウィンドウの[OK]を押すと、システムを使用できます。 ------------------------------------------------------------------ 5. レジストリの設定(上級ユーザーのみ) ------------------------------------------------------------------ Windows NT レジストリにある情報は、システム全体に直接影響を及ぼします。 誤った値を入力すると、重大な問題を引き起こすだけでなく、Windows NT を再インストール しなければならなくなる場合もあります。以下に概説した変更は、Matrox ドライバにのみ影響するものですが、間違って値を変更し、システムが不安定になった場合、 起動時に「前回正常起動時の設定」オプションを利用して、ダメージを元に戻すこともできます。 また、変更前に、レジストリの設定のコピーを保存することもできます。 Matrox Windows NT ドライバおよび Matrox PowerDesk 構成設定 は、レジストリに保存されます。 最も重要なパラメータは、Matrox PowerDesk で変更できますが、その他はレジストリ エディタに アクセスしてのみ変更できます。ほとんどの場合は、システムのデフォルト値が適しています。 しかし、特定の問題は以下のスイッチで解決することができます。値は以下の通りです: User.AllIntegerLines 1 に設定すると、ライン (たとえば、CAD ドローで) によっ ては、より素早く描画されます。しかし、プログラムによって は、このアクセラレーションが使用されると、ピクセルが正し く再描画されません。このエラーを発見した場合、この値を 0 に設定してください。 「flineoff.reg」ファイルをダブルクリックして、この値を 0 に、または「flineon.reg」ファイルをダブルクリックして 1 に変更できます。これらのファイルは「\Program Files\MGA NT PowerDesk」フォルダにインストールされ ています。 デフォルト値は 1 です。 User.AlternateLines 値を 1 に設定すると、より速い描画エンジンの AUTOLINE オペコードを 使用して、整数座標で定義した線を描きます。線を描くためのピクセルを 決定する規則は、AUTOLINE と Windows NT では僅かに異なります。 AlternateLines を 1 に設定すると、パフォーマンスを優先して、 機能が Windows NT 規則に対応しなくなります。値を 0 に設定して、 対応性を優先します。非整数で端点を座標で定義した線は、この設定に 影響されません。 User.AlternateLines のデフォルト値は 0 です。 User.CenterDialogs は、Windows NT 4.0 には関係ありません。 User.CenterDialogs のデフォルト値は 0 です。 User.ComplexBlt 値を 1 に設定すると、簡単なラスタ演算(ROP; OR、AND など...)の シーケンスを実行して、複数のラスタ演算 (ROP) をハードウェアで アクセラレートします。0 の値に設定すると、複雑な ROP がソフトウェア で実行されます。 簡単な ROP を継続して実行し、複雑な ROP が、直接ディスプレイ上で 実行されます。リフレッシュ サイクルごとにビデオ RAM の途中結果が 表示され、対象となる表示領域で不要物(イメージがフラッシュする) が表示されることがあり、次のサイクルで最終的なイメージと入れ替わり ます。 User.ComplexBlt のデフォルト値は 1 です。 User.DeviceBitmaps 値を 1 に設定すると、ビットマップをキャッシュするために、 画面領域外のメモリが使用できます。これにより、ハードウェアによる ビットマップへの描画速度が加速します。値を 0 に設定すると、 ビットマップをキャッシュできなくなり、すべてのビットマップを CPU が描画します。レジストリの設定に関わりなく、2 つ以上のカードを 必要とするデスクトップを使用するとき、ビットマップのキャッシュは 内部でも使用できなくなります。 User.DeviceBitmaps のデフォルト値は 1 です。 User.EnableUSWC 値を 1 に設定すると、直接フレーム バッファにアクセスされて、 Pentium Pro プロセッサのライトコンバイン機能を使用できます。 この値を 0 に設定すると、僅かにパフォーマンスの速度が低下します。 User.EnableUSWC のデフォルト値は 1 です。 User.Filtering 1に設定すると、一部のビデオ ファイルでズームアップ時に表示 の質が向上します。 デフォルト値は1です。 User.MgaInfoFile 値を 1 に設定すると、Matrox PowerDesk を使用して、リフレッシュ レートをコントロールします。0 の値は、使用可能なリフレッシュ レートを一覧表示できるようになります。 User.MgaInfoFileのデフォルト値は 1 です。 User.SynchronizeDac 値を 1 に設定すると、新しいポインタの形やパレットで、ramdac を プログラムする前に、ドライバが垂直同期を持つようにします。 ポインタの回りにピクセルがちらつく場合、このフラグを 1 に設定すると、 この問題を解消する場合があります。この値を 0 に設定すると、僅かに パフォーマンスが向上します。 User.SynchronizeDacのデフォルト値は 0 です。 User.UseBusMastering 1に設定すると、ドライバは 2D 表示操作にバス マスターを使用 します。これにより、高速 Pentium コンピュータ(166 MHz 以上)のパフォーマンスが向上します。0に設定すると、この 機能は使用不能になります。 デフォルト値は1です。 Mga.EnableMix 1 に設定すると、Matrox グラフィック カードの異なるモデルを複数 のディスプレイ モードに使用できます。(コンピュータにインストールされ ている各 Matrox グラフィック カードのモデルは、ディスプレイ ドライバに よってサポートされている必要があります。Matrox ディスプレイ ドライバ は必ずしも Matrox グラフィック カードの全モデルをサポートする わけではありません。) 0 に設定すると、コンピュータに入っている すべての Matrox グラフィック カードは同一モデルであることが必要 です。 デフォルト値は 1 です。 User.SynchronizeEngine (このパラメータはすでに古くなっています) レジストリのキーと値は、レジストリ エディタで変更します。レジストリ エディタは、 以下のように呼び出せます。 - [スタート/ファイル名を指定して実行...] を使用するか、[コマンドプロンプト] ウィンドウを開き、[regedt32] と入力します。または、Windows NT エクスプローラから、SystemRoot\system32 に行き、Regedt32 をダブルクリック します。[レジストリ エディタ] が、表示されます。 Matrox ドライバの動作を統制する値を検査または変更するには、 - HKEY_LOCAL_MACHINE ウィンドウを選択します。 - HKEY_LOCAL_MACHINE \SYSTEM\CurrentControlSet\Services\mga64\Device0 の名前のキーまで進みます。 右のウィンドウ枠に値が表示されます。これらを変更するには: - 選択した値をダブルクリックします。 - DWORD エディタで、「0」または「1」に値を変更します。次に再起動するとき、 新しい値が有効になります。 PowerDesk 設定が HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\MGACtrl およびそのサブキーに保持されています。 ------------------------------------------------------------------ 6. ハードウェア アクセラレータ 3D ------------------------------------------------------------------ Matrox ディスプレイ ドライバの一部となる Mini-Client Driver (MCD) によって、いくつか制限はありますが、ハードウェア アクセラレータ 3D が可能になります。 - 現在、複数のカードを使用しているとき、アクセラレーションは使用できません。 - MCD は 8bpp (256色)モードおよび 24bpp (16777216 色)モードをサポートしません。 15bpp (32,000 色)、16bpp (64,000 色)、および 32bpp (True Color) モードで、 ハードウェア アクセラレーションが可能です。 - 使用できる解像度の制限は予想されています。すべての 3D モードで、ダブル バッファおよび/または Z バッファを扱うために余分なメモリが必要となり、 このメモリは、表示には使用できません。 3D ドライバは、Matrox PowerDesk または 2 つのレジストリ スイッチによって構成されます。 User3D.3DEnable 1に設定すると、3D(OpenGL)表示操作がアクセラレートされま す。0に設定すると、全タイプの Matrox 3D アクセラレーション が使用不能になります。 User3D.DoubleBuffer (このパラメータはすでに古くなっています) User3D.TextureMapping 1に設定すると(同時に「User3D.3DEnable」が1に設定されてい る場合)、ドライバは 3D(OpenGL)プログラム用のテキスチャ マッピングをアクセラレートするために Matrox ハードウェアを 使います。0に設定すると、この機能は使用不能になります。 User3D.UseBusMastering 1に設定すると(同時に「User3D.3DEnable」が1に設定されてい る場合)、ドライバは 3D(OpenGL)プログラム用のテキスチャ マッピングをアクセラレートするためにバス マスターを使いま す。これにより、バス マスターをサポートするシステムのパ フォーマンスが向上します。0に設定すると、この機能は使用 不能になります。 デフォルト値は 1 です。 User3D.ZBuffer (このパラメータはすでに古くなっています) User3D スイッチのデフォルト値は 1 です。 両方の値を 0 に設定すると、ハードウェア アクセラレーション 3D が使用できません。レジストリ エディタからではなく Matrox PowerDesk から変更することが、推奨されています。 バック バッファと Z バッファは、ウィンドウごとに割り当てることができます。 これによって、比較的大きなオフスクリーン メモリが使用できる時にも、フルスクリーン バッファの要求に応じることができない一方で、オフスクリーン メモリが不十分なときでも、 小さなウィンドウで3D アクセラレーションが可能になることもあります。そのため、 3D アクセラレーションが可能かどうかの判断は困難です。 ------------------------------------------------------------------ 7. 注意、問題点および制限事項 ------------------------------------------------------------------ 1) PCI バスを 2 つ以上持つコンピュータ ---------------------------------- 使用しているコンピューター カードをバス 0 以外の PCI バスに インストールすると、フルスクリーンの [コマンドプロンプト] のスイッチかモード 変更によって、ブルー スクリーン クラッシュが発生することがあります。 この問題は現在調査中ですが、他の PCI スロットにカードを移動することで、 問題を回避できることがあります。 Windows NT で、PCI ブリッジを越えてインストールされたアダプターの競合をレポート するようなコンピューターがあります。この場合、Matrox Millennium ミニポート ドライバは自身のカードにアクセスできません。システムが Millennium カードを 見つけられない場合は、カードを他の PCI スロットに移動してみてください。 サービスパック4がこれらの多くの問題点に対応します。 2) 仮想デスクトップを持つ DirectDraw --------------------------------- 一部の DirectDraw プログラムは、仮想デスクトップで正常に動作しません。 通常のデスクトップで DirectDraw プログラムを実行するようお勧めします。 3) 3D迷路スクリーン セーバーを使った場合の破損 -------------------------------------------- 「3D迷路」スクリーン セーバーの使用時、表示上の問題が生ずる場合があり ます。これは Microsoft Service Pack 2 for Windows NT 4.0 のインス トール後に起こる可能性があります。この表示の問題は Service Pack 3 で は解決されているようです。 4) Winstone 97 の実行 ------------------ Winstone 97 ベンチマークを実行する際は、CenterPOPUP 機能(デフォルト 設定)を必ず使用不能にしてください。CenterPOPUP 機能が使用可能になって いると、一部のテストでタイムアウト エラーが起きる場合があります。 5) 複数のグラフィック カードを使用する場合の制限 --------------------------------------------- Windows NT 4.0 では、約 280 種類までの異なる表示モード(解像度、カラー パレット、およびリフレッシュ レートの組合せ)がサポートされます。 Matrox グラフィック カードをコンピュータに複数インストールして使用して いる場合には、この上限を超えてしまう可能性もあります。 コンピュータに Matrox カードが複数ある場合、Matrox「VESA 設定」オプ ション ボタンを選択すると、この Windows NT 4.0 の表示モード数上限を超 える可能性がさらに高くなります。これは「VESA 設定」オプションが個々の 解像度設定およびカラー パレット設定ごとに、異なる複数のリフレッシュ レートをサポートするためです。 この表示モード数の上限のため、複数のグラフィック カードがインストール されており「VESA 設定」オプションが選択されている場合、15 ビット カラー パレット設定は使用不能になります。 コンピュータに Matrox グラフィック カードが複数ある場合は、「VESA 設定」オプションを使わないことをお勧めします。Microsoft「画面のプロパティ」 ダイアログ ボックスでリフレッシュ レートを変更すると「VESA 設定」 オプションが有効になるので注意してください。 6) プラグ アンド プレイ モニタ用の表示設定 --------------------------------------- プラグ アンド プレイ(DDC)モニタは、解像度別に使用可能なリフレッシュ レートを知らせます。解像度およびカラー パレットを高い値に設定した場合、 Matrox グラフィック カードは一部のモニタでサポートされている高いリフ レッシュレートをサポートしない場合があります。 たとえば、解像度を 1600 x 1200、カラーパ レットを 24 または 32 ビット カラーに設定した場合、モニタからは 85 Hz リフレッシュ レートが使用可能 であるというメッセージが送られてくるかもしれません。しかし、この表示設 定では、使用中のグラフィック カードは 75 Hz のリフレッシュ レートしか 達成できない可能性があります。 モニタから通知されるリフレッシュ レートがサポートされない場合、Matrox ディスプレイ ドライバは使用中のグラフィック カードでサポートされている VESA リフレッシュ レートのうち次に高い値を使用します。この値はテキスト 「Matrox表示プロパティ」ダイアログ ボックスで「リフレッシュ頻 度」ボックスのテキスト「(VESA)」に示されています。 Matrox ディスプレイ ドライバが、プラグ アンド プレイ モニタから通知される ものと異なるリフレッシュ レートを使用する場合には、サイズまたは位置を 変更してモニタ上の画像を再調整する必要があるかもしれません。 7) 3D Studio MAX 1.2 ----------------- Matrox HEIDI ドライバの使用時、3D Studio Max 1.2 の動作に問題が生じた 場合は、「3D 設定」の「バス マスター(OpenGL)の使用」チェック ボックス を無効にしてみてください。このチェック ボックスにアクセスするには、 「スタート」 -> 「プログラム」 -> 「Matrox PowerDesk」 -> 「Matrox ディスプレイ プロパティ」 -> 「パフォーマンス」をクリックしてください。 8) 3D Studio MAX 2.0 ----------------- 3D Studio Max 2.0 の動作中に、HEIDI ソフトウェア エミュレーションと OpenGL アクセラレーションを相互に切り替えると、アニメーションの再生中 ビューポートがちらつく原因となります。この問題は、3D Studio Max の動作 中に表示設定(解像度またはカラー パレット)を変更した場合にも発生する 可能性があります。この問題が起こったら、3D Studio Maxを終了して表示設定 (解像度またはカラー パレット)を変更し、3D Studio MAXを再起動してみて ください。 9) 2台目のモニタのディスプレイ コントローラ オプション --------------------------------------------------- Matroxグラフィックス カードの種類によっては、2台目のモニタのディスプレイ コントローラ オプションをサポートします。そうしたグラフィックス カードの 1つを使って、2つ以上のコンピュータ ディスプレイを一度に使用することができ ます。2台目のモニタのディスプレイ コントローラは、Matrox PowerDeskソフト ウェアで使用可能または使用不可にできます。 2台目のモニタのディスプレイ コントローラが使用可能になっている場合は、2台目 のモニタについて下記の制限事項に注意してください(主ディスプレイは正常に作動 します)。 - 2台目のモニタの出力は最大解像度1280x1024に制限され、16bppと32bppしかサ ポートされません。アナログ ディスプレイの場合は、最大ピクセル クロックは、 フレッシュ レート75Hzで1280x1024に等しい136MHzです。 - "Colorific"プログラムはサポートされません。 - マウス ポインタはすべてソフトウェアにより描画されます。その結果、素早く再 描画されるディスプレイ領域(たとえば、ビデオ ウィンドウ)にマウス ポインタ を置くと、ちらついたり、見えなくなってしまう場合があります。 - Matroxズーム機能は利用できません。 10) Matrox TV出力オプション ----------------------- Matrox グラフィック モードのモデルには、TV 出力をサポートするものがあります。 TV 出力をサポートしている場合、グラフィック カードに接続した TV またはビデオ レコーダーにコンピュータ ディスプレイを表示または記録することができます。 推奨 ---- TV 出力を使用してゲームを行う場合は、640 x 480 のディスプレイ解像度を使用 することをお薦めします。これはTV の解像度能力がほとんどのコンピュータの モニターよりも低いためです。さらに高いディスプレイ解像度(800 x 600 または 1024 x 768)を使用すると、TV ディスプレイはコンピュータのモニターのディスプレイ ほどシャープには見えない場合があります。つまり、さらに細かいものは TV では 表示できない場合があります。 TV出力サポートの付いたMatrox G100/G200カードの場合、ほとんどのTVでコンピュ ータ グラフィックス(たとえば、コンピュータ ゲームやWindowsデスクトップ)の 多くを表示するのに、Matroxデフォルト アドバンスドTV出力設定が適しています。 ックス(たとえば、コンピュータ ゲームやWindows デスクトップ) を表示するのに向いています。放送規格に基づいた、フル スクリーン ビデオの 表示にさらに適したアドバンス TV 出力設定があります。この設定は以下のとおりです。 NTSC 明るさ : 180 コントラスト : 234 鮮やかさ : 137 色合い : 0 PAL 明るさ : 167 コントラスト : 255 鮮やかさ : 138 色合い : 0 注意: 理想的な設定にするには、TV の設定を調整することも必要かもしれません。 ほとんどの市販ビデオ装置のデフォルトの明るさ、コントラスト、鮮やかさ、色合いの 設定は、放送規格より高いです。これらの設定は、ビデオを表示するのには通常 OKですが、コンピュータ グラフィックスではOKでない場合があります。(これは、 Matrox のデフォルトの TV 出力設定がビデオにとって理想的な設定より低いから です。)TV の設定を調整する方法の詳細については、TVのマニュアルを参照して ください。 ------------------------------------------------------------------ 8. ヘルプおよびソフトウェア アップグレード ------------------------------------------------------------------ 下記のIBMウェブ サイトからビデオ ドライバ アップデートを入手できます。 http://www.us.pc.ibm.com/files/html (「ドライバ」で検索してください) 技術的な問題については、IBMヘルプデスクまでご連絡ください。 電話番号:1-800-772-2227 ------------------------------------------------------------------ 9. サポートされる解像度、色数、およびリフレッシュ レート ------------------------------------------------------------------ Matroxドライバでサポートされる解像度およびリフレッシュ レートは、システムにイン ストールされているビデオ アダプタおよび選択されているモニタにより異なります。 "Matrox 表示プロパティ" ダイアログ ボックスを開くには、Windows NT 4.0 タスクバーの端にあるモニタ アイコンを左クリックして,「Matrox表示プロパティ」 を選んで選択してください。 各解像度の最大色数は多くの要因によって異なります。最大色数に影響を及ぼす要因に は、ディスプレイ解像度、アダプタにインストールされたメモリの合計、オンになった 3D機能があります。3D 機能を使用可能にすると、ビデオ メモリの一部を消費しますの で、最大カラー量が低下します。以下は、Matroxアダプタにインストールされた16MBの ビデオ メモリに対して、オンになった各機能でサポートされる色数の要約です。 最大色数 +==========+==========+==========+==========+ |解像度 |2D bpp |3D bpp: |3D bpp: | | (Pixels) |(SB, no-Z)| DB, 16-Z | DB, 32-Z | +----------+----------+----------+----------+ |640x480 | | | | |800x600 | 8, 16, | 16, | 16, | |1024x768 | 24, 32 | 32 | 32 | |1152x864 | | | | |1280x1024 | | | | +----------+----------+----------+----------+ |1600x1024 | 8, 16, | 16, 32** | 16, 32** | | | 24, 32 | | | +----------+----------+----------+----------+ |1600x1200 | 8, 16, | 16, 32** | 16, 32** | |1920x1034 | 24, 32 | | | +----------+----------+----------+----------+ |1600x1280 | 8, 16, | 16, 32** | 16, 32** | |1920x1080 | 24, 32* | | | +----------+----------+----------+----------+ |1920x1200 | 8, 16, | 16, 32** | 16**, | |1800x1440 | 24*, 32* | | 32** | +----------+----------+----------+----------+ |1792x1344 | 8*, 16*, | 16, 32** | 16**, | |1856x1392 | 24*, 32* | | 32** | |1920x1440 | | | | +----------+----------+----------+----------+ |2048x1536 | 8*, 16*, | 16, 32** | 16** | | | 24*, 32* | | | +==========+==========+==========+==========+ * G400/G450 のみ ** G400/G450 (32 MB) のみ bpp = ビット パー ピクセル 3D機能: -8=256色 -SB = シングル バッファ -16=65536色 -DB = ダブル バッファ -24=16,777,216色 -no-Z = Z なしバッファ -32=16,777,216色 -16-Z = 16ビットZバッファ + 3D用8ビット -32-Z = 32ビットZバッファ アルファ チャネル