−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ソフトウェア名 エンベッデッド・コントローラー・プログラム 対象機種 ThinkPad X30 対応OS Windows XP (Home Edition および Professional) Windows 2000 Windows NT 4.0 + サービス・パック6aおよびそれ以降の適応 Windows 98 Second Edition Windows 98 バージョン 1.06 発行日 2005年9月2日 旧名称 ThinkPad X30 エンベッデッド・コントローラー・プログラム アップデート・ユーティリティ (eフラッシュ版) −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ソフトウェアの役割 ThinkPad本体内のエンベッデッド・コントローラー・プログラム(組み込み コントローラーのファームウェア)を更新します。エンベッデッド・コント ローラー・プログラムを更新することにより、問題の解決や機能の追加、拡 張ができます。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 今回の変更内容 [重要な変更] ありません。 [新機能または機能の拡張] サポート対象外のバッテリー・パックを使用した場合の安全面の強化。 [問題の解決] ありません。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− バージョンの確認方法 (A), (B)の2通りの方法があります。 (A) Windowsでの確認 1. Windowsを始動します。 2. ThinkPad 機能設定を起動します。 「スタート」「すべてのプログラム (またはプログラム)」「Access IBM」 「ThinkPad 機能設定」の順にクリックします。 3. ThinkPad 機能設定の画面で、「システム情報」アイコンをクリックしま す。 4.「BIOS情報」タブをクリックします。 画面上に、次のバージョン情報が表示されています。 BIOS バージョン エンベッデッド・コントローラー・バージョン 5.「OK」をクリックし、終了します。 (B) BIOS設定での確認 1. コンピュータの電源を切ります。 2. コンピュータの電源を入れます。 3. 画面左下に Press F1 for IBM BIOS Setup Utility が表示されたら、F1キーを押します。 「IBM BIOS Setup Utility」の画面が表示されるまで待ちます。 パスワードの入力を求められたら、正しいパスワードを入れます。 4. 画面上の次の行に、バージョン情報が表示されています。 BIOS Version : BIOSのバージョン Embedded Controller Version : エンベッデッド・コントローラー・ プログラムのバージョン 5. コンピュータの電源を切り、終了します。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 注意事項 −今回提供されるエンベッデッド・コントローラー・プログラムは、BIOSのバ ージョンが1.07またはそれ以降の場合、正常に動作します。 まだBIOSを更新されていない方は、別パッケージ「BIOS バージョン 1.07 (またはそれ以降)」を入手し、BIOSも同様に更新してください。 −エンベッデッド・コントローラー・プログラムとBIOSの両方を更新する場合 は、先にBIOSを更新してください。 −Windows 98 Second Edition環境でエンベッデッド・コントローラー・プロ グラムを更新する場合は、Microsoft Webサイトから「Windows 98 Second Edition Shutdown Supplement」をダウンロードし、導入してください。 詳細は「Windows 98 Second Edition環境で更新作業をする場合」の章を参 照してください。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− エンベッデッド・コントローラー・プログラムの更新方法 (注意) −現在問題なくシステムをお使い頂いている場合は、必ずしもエンベッデッド・ コントローラー・プログラムを更新する必要はありません。そのままお使い ください。 エンベッデッド・コントローラー・プログラムを更新する必要があるかどう かの判断は、「バージョン情報」の章を参照してください。 −エンベッデッド・コントローラー・プログラムの更新作業には、ACアダプタ ー、及び充電済みのバッテリー・パックが必要です。 −ドッキング・ステーション、またはポート・リプリケーターがコンピュータ ーに接続されている場合、それらを取り外します。 −RDM (Remote Deployment Manager) または同様の環境下でエンベッデッド・ コントローラー・プログラムを更新する場合、更新作業に先だってあらかじ め始動パスワードを削除しておきます。 警告−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 画面の指示がない限り、エンベッデッド・コントローラー・プログラムの 更新中に 、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、 絶対に電源を切ったり、サスペンドしたりしないでください。 エンベッデッド・コントローラー・プログラムの更新中に誤ってこれらを 行うと、システム・ボードの交換が必要となる場合があります。この場合、 IBMまたはIBM特約店にThinkPadをお持ちいただくことになります。 このサービスは有償の場合もあります。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 次の3通りの方法があります。 (A) ソフトウェア導入支援による自動更新 (B) 手動更新 (C) コマンド・ラインによる更新 (Unattended インストール) (A) ソフトウェア導入支援による自動更新 ソフトウェア導入支援を利用すると、コンピューター内のThinkPad用ソフ トウェアを簡単に最新にすることができます。インターネット上で提供さ れている最新版のソフトウェアを自動的に検索し、ダウンロード、インス トールまでを自動的に実行してくれます。 1. コンピューターにACアダプターをしっかりと取り付けます。 2. Windows XP/2000/Windows NT 4.0の場合、アドミニストレーター特権をも つユーザーIDでログオンします。 3. Internet Explorerを起動します。 4. ツール バー上の「ソフトウェア導入支援」ボタンをクリックします。(*1) 5. 画面の指示に従います。 「更新パッケージの検出」画面で「インターネット上の最新情報を取得す る」にチェック・マークがついていることを確認してください。 ご使用の環境によっては、下記のメッセージが表示されることがあります。 その場合は、システムを再起動後、エンベッデッド・コントローラー・プロ グラムの更新作業を再度実行してください。 DeviceIoControl() returns 2 オペレーティングシステムを再起動して、 BIOSまたはエンベッデッド・コントローラーの アップデート・ユーティリティを再実行してください。 Windowsが自動的に終了し、エンベッデッド・コントローラー・プログラム・ アップデート・ユーティリティの画面が表示されます。 6. メニューから「操作上の注意」を選び、内容をよく読んでください。 7. 読み終えたら、Escキーを押しメニューに戻ります。 8.「エンベッデッド・コントローラー・プログラムの更新」を選び、画面の 指示に従って更新を行います。 更新の作業が終了すると、コンピューターの電源が自動的に切れます。 これで全ての作業が完了です。 ヒント *1: ツール バー上に「ソフトウェア導入支援」ボタンが表示されない場合は、 (a) Internet Explorerのメニュー バー上で、「表示」「ツール バー」 「ユーザー設定」の順にクリックします。 (b)「ツール バーの変更」画面の「利用できるツール バー ボタン」のリス トの中からソフトウェア導入支援を選択し、「追加」をクリックします。 (c)「現在のツール バー ボタン」にソフトウェア導入支援が登録されたこ とを確認したら、「閉じる」をクリックします。 もし、「ソフトウェアの更新」ボタンが見当たらない場合は、 −ソフトウェア導入支援自身を更新して (バージョン 2.10.03C2および それ以降)、ツール バーに登録できるようにする。 −手動でソフトウェア導入支援を起動する。 (例)「スタート」「すべてのプログラム (または プログラム)」 「ThinkVantage」「ソフトウェア導入支援」の順にクリックする。 のどちらかを実行してください。 (B) 手動更新 「手動更新の方法」の章を参照してください。 (C) コマンド・ラインによる更新 (Unattended インストール) 「コマンド・ラインによる更新(Unattended インストール)の方法」の章 を参照してください。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 更新作業をスムーズに行うためのヒント エンベッデッド・コントローラー・プログラムを更新する際に、次のような 問題が発生することがあります。 −更新作業中にSTOP ERROR(青画面を背景にしたストップ・エラー)が発生し、 作業が完了しないうちにコンピュータが勝手に再起動していまう、または STOP ERROR画面でハングする。 −「Debug ...」「eFlash Error」ウィンドウ等が表示され、そのまま更新作 業が中断する。 −メイン・メニュー画面で、画面の一部(右側)にゴミが表示されてしまう。 等。 そのような場合は、次のヒントを参照して更新作業を行ってみてください。 1. 使用しているWindowsに必要な最小メモリー(例:Windows XPでは256 MB) よりも、なるべく多くのメモリーをコンピュータに搭載する。 2. Windowsが始動してもすぐにエンベッデッド・コントローラー・プログラ ムの更新作業を行わない。Windows スタートアップ、スケジュールで登 録されたプログラムの始動・実行が完全に終了するまで待つ。(特にアン チ・ウィルス・プログラム等は始動・実行の完了に時間がかかります。) 3. エンベッデッド・コントローラー・プログラムの更新作業の前に、なる べく他のプログラムを終了させる(クローズする)。 4. エンベッデッド・コントローラー・プログラムの更新作業中にWindows上 に表示される「ThinkPad エンベッデッド・コントローラー・プログラム・ アップデート − InstallShield Wizard」画面で、マウスで「次へ」を クリックするかわりにキーボードの「Enter」キーを押して画面を先に進 める場合は、適当に間隔を空けてキーを押す(素早くキーを押して行かな い)。 この理由は、「InstallShield Wizard」画面の表示中はアップデート・ ユーティリティのプログラムの一部がバックグラウンドで実行されてお り、そのプログラムが終了しないうちに Enter キーを次々と押して画面 を先に進めていくと、その処理が正常に終了しない場合があるからです。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− バージョン情報 (日本での未発表製品/未発表バージョンも含みます) 現在までに次のECP(エンベッデッド・コントローラー・プログラム)が提供 されています。またそれに対応したBIOSもそれぞれ用意されています。 (略語) ECP : エンベッデッド・コントローラー・プログラム ECP ID : 管理者用のECP識別情報 ECP ECP ID BIOS バージョン バージョン ---------- -------- ----------------------------------- 1.06 1KHT18WW 1.07 (またはそれ以降) 1.04 1KHT16WW 1.07 (またはそれ以降) 1.03 1KHT15WW 1.07 (またはそれ以降) 1.02 1KHT14WW 1.00c, 1.01, 1.02, 1.03, 1.04, 1.05 1.00 1KHT12WW 1.00c, 1.01, 1.02, 1.03, 1.04, 1.05 問題解決/変更の概要 (略語) < > エンベッデッド・コントローラー・プログラムのバージョ ンを示します。 ( ) 管理者用のエンベッデッド・コントローラー・プログラム 識別情報を示します。 [重要] 重要な変更を示します。 (新) 新機能または機能の拡張を示します。 (修) 問題の修正を示します。 <1.06> (1KHT18WW) (注意) これは、BIOSのバージョンが1.07(またはそれ以降)の場合、正常に 動作します。 −(新) サポート対象外のバッテリー・パックを使用した場合の安全面の強化。 <1.04> (1KHT16WW) (注意) これは、BIOSのバージョンが1.07(またはそれ以降)の場合、正常に 動作します。 −(修) いくつかの種類のバッテリーで、充電が止まってしまう。 −(修) ThinkPad ソフトウェア導入支援でエンベッデッド・コントローラー・ プログラムの更新を行うと、更新完了後コンピューターが自動的に再 起動した際に「Operating System not found」とメッセージが表示さ れ、オペレーティング・システムが始動しないことがある。 (ヒント) ThinkPad ソフトウェア導入支援でエンベッデッド・コントローラー・ プログラムの更新を行った場合、今までは更新完了後にコンピュータ ーが自動的に再起動していましたが、上記の問題を解決するために、 今回のバージョンから代わりにコンピューターの電源が切れるように 変更しました。 <1.03> (1KHT15WW) (注意) これは、BIOSのバージョンが1.07(またはそれ以降)の場合、正常に 動作します。 −(新)「ThinkPad ソフトウェア導入支援」によるエンベッデッド・コントロ ーラー・プログラムの自動更新機能の提供。 エンベッデッド・コントローラー・プログラムの更新があった場合、 「ThinkPad ソフトウェア導入支援」で更新パッケージの検出を行うと、 インターネット上の必要なファイルの検出、ダウンロード、解凍、更 新までを全て自動的に実行します。 詳細は、「エンベッデッド・コントローラー・プログラムの更新方法」 の章の「(A) ThinkPad ソフトウェア導入支援による自動更新」を参照 してください。 −(新) バッテリーのコントロール機能の改善。 <1.02> (1KHT14WW) (注意) これは、BIOSのバージョンが 1.00c, 1.01, 1.02, 1.03, 1.04, 1.05 の場合、正常に動作します。 −(修) (Windows XP, Windows 2000) バッテリー・オプション付き「ウルトラ ベースX3」にコンピューターを接続し、システムがスタンバイ・モー ドに入った状態でイジェクト・ボタンを押してコンピューターを取り 外そうとすると、本来ならそこでシステムは一度スタンバイ・モード から復帰してすぐにスタンバイ・モードに入り直して取り外し可能に なるが、スタンバイ・モードに入り直す際にまれに失敗する。 −(修) (Windows NT 4.0, DOS) バッテリー・オプション付き「ウルトラベー スX3」にコンピューターを接続すると、サスペンド・モードから復帰 する際にビープ音が鳴り続けることがある。 −(修) 電源オフ中に、バッテリーの充電ができないことがある。 <1.00> (1KHT12WW) (注意) これは、BIOSのバージョンが 1.00c, 1.01, 1.02, 1.03, 1.04, 1.05 の場合、正常に動作します。 −(新) (第一版) ThinkPad X30のサポート。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 手動更新の方法 WindowsのInternet Explorerを使用する場合を例に説明しています。 警告−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 画面の指示がない限り、エンベッデッド・コントローラー・プログラムの 更新中に 、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、 絶対に電源を切ったり、サスペンドしたりしないでください。 エンベッデッド・コントローラー・プログラムの更新中に誤ってこれらを 行うと、システム・ボードの交換が必要となる場合があります。この場合、 IBMまたはIBM特約店にThinkPadをお持ちいただくことになります。 このサービスは有償の場合もあります。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− (ファイルのダウンロード) 1. Internet Explorerで、インターネット上の目的のファイルをクリックし ます。 2.「ファイルのダウンロード」画面で、「保存」をクリックします。 3.「保存する場所」で「デスクトップ」を選択します。 または他の好きな場所を「保存する場所」で選択します。 4.「保存」をクリックし、画面に従いファイルを一時的に保存します。 (ファイルの解凍と更新) 5. Windows XP/2000/NT 4.0環境の場合は、アドミニストレーター特権をも つユーザーIDでログオンしていることを確認します。 6. コンピューターにACアダプターをしっかりと取り付けます。 7. Windows のデスクトップ画面を表示します。 または、手順 3.で指定した保存場所をエクスプローラで開きます。 8. 手順 4.で一時的に保存したファイルをダブルクリックします。 9. 画面の指示に従います。 ご使用の環境によっては、下記のメッセージが表示されることがあります。 その場合は、システムを再起動後、エンベッデッド・コントローラー・プロ グラムの更新作業を再度実行してください。 DeviceIoControl() returns 2 オペレーティングシステムを再起動して、 BIOSまたはエンベッデッド・コントローラーの アップデート・ユーティリティを再実行してください。 Windowsが自動的に終了し、エンベッデッド・コントローラー・プログラム・ アップデート・ユーティリティの画面が表示されます。 10. メニューから「操作上の注意」を選び、内容をよく読んでください。 11. 読み終えたら、Escキーを押しメニューに戻ります。 12.「エンベッデッド・コントローラー・プログラムの更新」を選び、画面の 指示に従って更新を行います。 更新の作業が終了すると、コンピューターの電源が自動的に切れます。 これで全ての作業は完了です。 最後に、手順 4.で一時的に保存したファイルを削除しておきます。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− コマンド・ラインによる更新の方法 (Unattended インストール) この方法は、システム管理者が一度に大量のThinkPadのエンベッデッド・コ ントローラー・プログラムを更新する場合のみ必要です。 このパッケージで提供されるファイル名(xxxxxxxx.exe)に、-s -a -s オプションを追加してコマンド・ラインで実行します。 (例) ドライブ名\ディレクトリ名\xxxxxxxx.exe -s -a -s 更新作業の注意事項は、「手動更新の方法」の章の(ファイルの解凍と更新) に準じます。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− Windows 98 Second Edition環境で更新作業をする場合 Windows 98 Second Edition環境でエンベッデッド・コントローラー・プロ グラムを更新する場合、先に「Windows 98 Second Edition Shutdown Supplement」をMicrosoft社のWebサイトからダウンロードしてシステムに導 入しておくことをお勧めします。 このプログラムと関連情報は次の場所にあります(2004年9月8日現在)。 (マイクロソフト サポート技術情報 - 旧文書番号 239887) http://support.microsoft.com/default.aspx?scid=kb;ja;239887 1. 上の文書を開いたら、文書リンク http://www.microsoft.com/japan/win98/downloads/shutdown.htm をクリックします。 2. 画面を移動し、「PC/AT互換機(DOS/V)版をご利用の方はこちらをご利用 ください。」をクリックします。 3. 画面にしたがってファイルをダウンロードします。 4. ダウンロードしたファイルを実行します。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 商標 * ThinkPad は、Lenovo の登録商標です。 * ThinkVantage は、Lenovo の商標です。 * IBM は、IBM Corporation の登録商標です。 * Microsoft, Windows および Windows NT は、Microsoft Corporation の 登録商標です。 その他の社名、製品名、サービス名は、他社の登録商標、商標またはサービス マークです。