−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ソフトウェア名 BIOS (フロッピー ディスク起動版) 対象機種 ThinkPad X30 対応OS 制限なし バージョン 1.08 発行日 2005年9月2日 旧名称 ThinkPad X30 BIOS アップデート・ユーティリティ (ディスケット版) −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ソフトウェアの役割 ThinkPad本体内のBIOS(システム・プログラム)を更新します。BIOSを更新す ることにより、問題の解決や機能の追加、拡張ができます。 OS(オペレーティング・システム)の種類に関係なく、フロッピー ディス ク ドライブからコンピューターを起動し、BIOSの更新ができます。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 今回の変更内容 [重要な変更] ありません。 [新機能または機能の拡張] スーパーバイザー・パスワードの入力処理の改善。 [問題の解決] ありません。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− バージョンの確認方法 (A), (B)の2通りの方法があります。 (A) Windowsでの確認 1. Windowsを始動します。 2. ThinkPad 機能設定を起動します。 「スタート」「すべてのプログラム (またはプログラム)」「Access IBM」 「ThinkPad 機能設定」の順にクリックします。 3. ThinkPad 機能設定の画面で、「システム情報」アイコンをクリックしま す。 4.「BIOS情報」タブをクリックします。 画面上に、次のバージョン情報が表示されています。 BIOS バージョン エンベッデッド・コントローラー・バージョン 5.「OK」をクリックし、終了します。 (B) BIOS設定での確認 1. コンピュータの電源を切ります。 2. コンピュータの電源を入れます。 3. 画面左下に Press F1 for IBM BIOS Setup Utility が表示されたら、F1キーを押します。 「IBM BIOS Setup Utility」の画面が表示されるまで待ちます。 パスワードの入力を求められたら、正しいパスワードを入れます。 4. 画面上の次の行に、バージョン情報が表示されています。 BIOS Version : BIOSのバージョン Embedded Controller Version : エンベッデッド・コントローラー・ プログラムのバージョン 5. コンピュータの電源を切り、終了します。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 注意事項 −今回提供されるBIOSは、エンベッデッド・コントローラー・プログラムのバ ージョンが1.03またはそれ以降の場合、正常に動作します。 まだエンベッデッド・コントローラー・プログラムを更新されていない方は、 別パッケージ「エンベッデッド・コントローラー・プログラム バージョン 1.03(またはそれ以降)」を入手し、エンベッデッド・コントローラー・プロ グラムも同様に更新してください。 −BIOSとエンベッデッド・コントローラー・プログラムの両方を更新する場合 は、先にBIOSを更新してください。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− BIOSの更新方法 (注意) −現在問題なくシステムをお使い頂いている場合は、必ずしもBIOSを更新する 必要はありません。そのままお使いください。 BIOSを更新する必要があるかどうかの判断は、「バージョン情報」の章を参 照してください。 −BIOSの更新作業には、ACアダプター、及び充電済みのバッテリー・パックが 必要です。 −ドッキング・ステーション、またはポート・リプリケーターがコンピュータ ーに接続されている場合、それらを取り外します。 (但し、「ThinkPad ウルトラベース X3」オプションを接続して内蔵のディス ケット・ドライブを使用するのは可能です。) −ここで作成されるフロッピー ディスクは書込み禁止にします。 −RDM (Remote Deployment Manager) または同様の環境下でBIOSを更新する場 合、更新作業に先だってあらかじめ始動パスワードを削除しておきます。 警告−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 画面の指示がない限り、BIOSの更新中に 、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、 絶対に電源を切ったり、サスペンドしたり、読み取り中のフロッピー 、、、、、、、、、、、、、、、、、 ディスクを抜いたりしないでください。 BIOSの更新中に誤ってこれらを行うと、システム・ボードの交換が必要と なる場合があります。この場合、IBMまたはIBM特約店にThinkPadをお持ち いただくことになります。このサービスは有償の場合もあります。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 1. コンピューターにACアダプターをしっかりと取り付けます。 2. フロッピー・ディスク・ドライブ(ディスケット・ドライブ)に BIOS フロッピー ディスクを入れ、コンピューターの電源を入れます。 3. メニューから「操作上の注意」を選び、内容をよく読んでください。 4. 読み終えたら、Escキーを押しメニューに戻ります。 5.「システム・プログラムの更新」を選び、画面の指示に従ってBIOSの更新 を行います。 (注意) USBタイプの外付けフロッピー・ディスク・ドライブ(ディスケット・ドライ ブ)を使ってBIOSの更新を行う場合、BIOSのファイルの読み込みにかなりの 時間がかかりますが、故障ではありません。そのまま続行してください。 更新の作業が終了すると、コンピューターの電源が自動的に切れます。 これで全ての作業が完了です。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− BIOSを初期設定に戻す方法 「バージョン情報」の章の「問題解決/変更の概要」に書かれていない障害が 発生した場合、BIOSの設定を初期設定(デフォルト)に戻してみるのも一つの 方法です。 BIOSを初期設定に戻す方法は以下の通りです。 1. コンピュータの電源を切ります。 2. コンピュータの電源を入れます。 3. 画面左下に Press F1 for IBM BIOS Setup Utility が表示されたら、F1キーを押します。 「IBM BIOS Setup Utility」の画面が表示されるまで待ちます。 パスワードの入力を求められたら、正しいパスワードを入れます。 4. F9キーを押します。(Setup Defaults) 5.「Yes」を選び、初期設定に戻します。 6. F10キーを押します。(Save and Exit) 7.「Yes」を選び、保存・終了を行います。 システムの再設定が完了し、システムは自動的に再起動します。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− バージョン情報 (日本での未発表製品/未発表バージョンも含みます) 現在までに次のBIOSが提供されています。またそれに対応したエンベッデッ ド・コントローラー・プログラムもそれぞれ用意されています。 (略語) BIOS ID : 管理者用のBIOS識別情報 ECP : エンベッデッド・コントローラー・プログラム BIOS BIOS ID ECP バージョン バージョン ---------- -------- --------------------- 1.08 1KET47WW 1.03 (またはそれ以降) 1.07 1KET46WW 1.03 (またはそれ以降) 1.05 1KET44WW 1.00, 1.02 1.04 1KET43WW 1.00, 1.02 1.03 1KET42WW 1.00, 1.02 1.02 1KET41WW 1.00, 1.02 1.01 1KET40WW 1.00, 1.02 1.00c 1KET39WW 1.00, 1.02 問題解決/変更の概要 (略語) < > BIOSのバージョンを示します。 ( ) 管理者用のBIOS識別情報を示します。 [重要] 重要な変更を示します。 (新) 新機能または機能の拡張を示します。 (修) 問題の修正を示します。 <1.08> (1KET47WW) (注意) これは、エンベッデッド・コントローラー・プログラムのバージョン が1.03(またはそれ以降)の場合、正常に動作します。 −(新) スーパーバイザー・パスワードの入力処理の改善。 <1.07> (1KET46WW) (注意) これは、エンベッデッド・コントローラー・プログラムのバージョン が1.03(またはそれ以降)の場合、正常に動作します。 −(修) (Windows XP, Windows 2000) 電源オプションで「ポータブル コンピ ュータを閉じたとき」に「何もしない」に設定にしていても、液晶デ ィスプレイを開けた時、コンピューターがスタンバイ・モードから勝 手に復帰してしまうことがある。 −(修) (Windows XP) ドッキング・ステーションに挿入されたネットワークPC カードでコンピューターをネットワーク接続し、サスペンド・モード に入ったコンピューターをネットワークから通常の動作モードに復帰 させようとしても、まれに復帰できないことがある。 (ヒント) この機能を使用するには、デバイス マネージャ -> ネットワーク ア ダプタ -> 使用しているネットワークPCカード デバイス -> プロパテ ィ ->「電源の管理」タブで、「このデバイスで、コンピュータのスタ ンバイ状態を解除できるようにする」にチェック・マークをつけてお く必要があります。 <1.05> (1KET44WW) (注意) これは、エンベッデッド・コントローラー・プログラムのバージョン が1.00, 1.02の場合、正常に動作します。 −(修) (Windows XP) マルチファンクション型CardBusカードを使用中にシス テムをサスペンド・モードに入れると、その後通常のモードに戻して もカードが動作しないことがある。 −(修)「IBM BIOS Setup Utility」で初期設定に戻すためのF9キーを2回押す と、「Startup」->「Network」内の設定が初期設定に戻らない。 −(修) (Windows XP, Windows 2000) コンピューターを「ThinkPad ウルトラ ベースX3」または「ThinkPad ドッキング ステーション」オプション に接続していて、かつWindowsの動作中にハードディスク・パスワード 設定済みのセカンド・ハードディスク・ドライブをそのオプションに 装着すると、システムを再起動してもセカンド・ハードディスク・ド ライブ用のハードディスク・パスワード・プロンプトが表示されない。 −(修) (Windows XP, Windows 2000) ハイバネーション・モードに入るため Fn+F12キーを押してその後すぐに液晶ディスプレイを閉じると、液晶 ディスプレイを開いてもまれに画面に何も写らないことがある。 −(修) USBフロッピー・ディスク・ドライブとUSBマウスを両方接続すると、 まれにシステムの起動中にハングする、またはフロッピー・ディスク・ ドライブからシステムを起動できないことがある。 <1.04> (1KET43WW) (注意) これは、エンベッデッド・コントローラー・プログラムのバージョン が1.00, 1.02の場合、正常に動作します。 −(新) パスワード機能の強化。 −(新) SMBIOSを使用するプログラムに対する互換性の拡張。 −(新) 内蔵イーサネット・アダプター・カードのオプションROMを使用不可に する機能の追加。これにより、DOSが使用可能なメモリー領域を拡張す ることが可能。(IBM BIOS Setup Utilityの Config -> Network -> 「Internal Network Option ROM」オプションで実行) −(修) (Windows 98) USBメモリー・キーを抜き差しすると、ハイバーネーシ ョン・モードから通常のモードに戻るとResumeエラーが表示されるこ とがある。 −(修) (Windows XP, Windows 2000) ACアダプターを外してハイバネーション・ モードに入ると、バッテリーの減り方が予想以上に早い。 −(修) (Windows XP, Windows 2000) 液晶ディスプレイを閉じて開けると、画 面が2度オン、オフすることがある。 <1.03> (1KET42WW) (注意) これは、エンベッデッド・コントローラー・プログラムのバージョン が1.00, 1.02の場合、正常に動作します。 −(新) パスワード機能の強化。 −(修) (Windows XP, Windows 2000)「スケジュールされたタスク」機能によ ってシステムがサスペンド・モードから復帰すると、システムの時刻 と時間の設定が変更されてしまうことがある。 −(修) (Windows 2000, Windows 98) SpeedStep機能の使用禁止がうまくでき ない。 −(修) (DOS) 電源を入れた直後、あたかも「SysRq」キーが押されたような状 態になってしまう。「Alt」キーとの組み合わせが動作しないキーがあ る。 −(修) (Windows XP, Windows 2000)「LCDクローズ時の動作のビープ」オプシ ョンを使用可能にして液晶ディスプレイを閉じたままWindowsを始動す ると、ビープが鳴りっぱなしになることがある。 <1.02> (1KET41WW) (注意) これは、エンベッデッド・コントローラー・プログラムのバージョン が1.00, 1.02の場合、正常に動作します。 −(修) (Windows XP, Windows 2000, Windows NT 4.0, Windows 98) 液晶ディ スプレイを閉じたままスタンバイ・モードから通常のモードに戻ると、 液晶ディスプレイを開いても画面に何も表示されない。 −(修) BIOSの更新後、IBM BIOS Update Utility の「Startup」オプションで 「Network」デバイスの起動の順番が最後になってしまう。 −(修) (DOS) USB CD-ROMドライブを装着してシステムを起動すると、DOS用に 使用可能なメモリー・サイズが40 KB程少なくなってしまう。 −(修) (DOS) EMM386などのメモリー・マネージャーを導入すると、USBフロッ ピー・ディスク・ドライブの読み書き速度が遅くなってしまう。 <1.01> (1KET40WW) (注意) これは、エンベッデッド・コントローラー・プログラムのバージョン が1.00, 1.02の場合、正常に動作します。 −(修) (Windows 98, Windows NT 4.0) 始動パスワードを設定して、サスペン ド・モードからタイマーまたはモデム着信で通常のモードに戻る場合、 パスワード・プロンプトが表示されないでデスクトップ画面が表示さ れてしまう。(引き続きその場でパスワードを入力すれば、作業を続行 できます。) −(修) (Windows 98) 始動パスワードを設定および外付けディスプレイを接続 して、サスペンド・モードから通常のモードに戻る場合、外付けディ スプレイ上のパスワード・プロンプトの表示が崩れてしまう。 <1.00c> (1KET39WW) (注意) これは、エンベッデッド・コントローラー・プログラムのバージョン が1.00, 1.02の場合、正常に動作します。 −(新) (第一版) ThinkPad X30のサポート。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 技術情報 (専門的な内容ですので、必要な方のみご利用ください) メモリー空間の情報: <予約領域> コンベンショナル・メモリー内の次のメモリー空間は、BIOSその他によって あらかじめ予約され、使用できません。 C0000-CFFFF : ビデオBIOS D0000-D3FFF : イーサネット用オプションROM (*1) DC000-DFFFF : USB BIOS (*2) E0000-FFFFF : システムBIOS (注意) *1:「Internal Network Option ROM」の設定を「使用不可(Disabled)」に すると、使用可能な領域となります。 (「IBM BIOS Setup Utility」メニューの Config -> Network -> 「Internal Network Option ROM」オプション) この場合、WakeOnLAN機能とPXE起動の機能は使用できません。 *2:「USB BIOS Support」の設定を「使用不可(Disabled)」にすると、使 用可能な領域となります。 (「IBM BIOS Setup Utility」メニューの Config -> USB -> 「USB BIOS Support」オプション) 使用不可にしても、USB機器をWindowsで使用することはできます。 <使用可能な領域> 次のメモリー空間は、EMM386等のメモリー・マネージャで使用可能です。 D4000-DBFFF 但し、オペレーティング・システムによっては、上記の使用可能な領域から CardBusコントローラその他用にメモリー空間を割り当ててしまいます。 そのアドレスとサイズは、オペレーティング・システムの仕様により異なり ます。 上記で示された情報は、今回提供したBIOSのバージョンでのみ有効です。また 将来のBIOSの更新によって変わる可能性があり、保証するものではありません。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 商標 * ThinkPad は、Lenovo の登録商標です。 * IBM は、IBM Corporation の登録商標です。 * Intel は、Intel Corporation の登録商標です。 * SpeedStep は、Intel Corporation の商標です。 * Microsoft, Windows および Windows NT は、Microsoft Corporation の 登録商標です。 その他の社名、製品名、サービス名は、他社の登録商標、商標またはサービス マークです。