−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ソフトウェア名 BIOS 対象機種 ThinkPad R60e (日本での未発表製品も含みます) 対応OS Windows Vista (32 ビット) Windows Vista (64 ビット) (*1)(*2) Windows XP (Home Edition および Professional) Windows 2000 (注) *1: インテル Core 2 Duo モバイル・プロセッサー搭載モデ ルのみサポートします。 *2: BIOSの更新は、BIOS CDを使用してください。 バージョン 2.16 発行日 2007年6月15日 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ソフトウェアの役割 ThinkPad本体内のBIOS(システム・プログラム、エンベッデッド・コントロ ーラーのプログラムも含みます)を更新します。BIOSを更新することにより、 問題の解決や機能の追加、拡張ができます。 Microsoft Windows Vsta 64 ビットがインストールされている環境でBIOSを 更新する場合は、BIOS CDを使用してください。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 今回の変更内容 バージョン 2.16 [重要な変更] ありません。 [新機能または機能の拡張] ありません。 [問題の解決] −BIOSの更新時、ごくまれにエラーが発生しました。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− バージョンの確認方法 1. コンピュータの電源を切ります。 2. コンピュータの電源を入れます。 3. 画面左下に To interrupt normal startup, press the blue ThinkVantage button が表示されたら、F1キーを押します。 「BIOS Setup Utility」の画面が表示されるまで待ちます。 パスワードの入力を求められたら、正しいパスワードを入れます。 4. 画面上の次の行に、バージョン情報が表示されています。 BIOS Version : BIOSのバージョン 5. コンピュータの電源を切り、終了します。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 注意事項 このソフトウェアは、Microsoft Windows Vista 64 ビット環境で動作しま せん。Windows Vista 64 ビットでBIOSを更新するには、BIOS CDを使用して ください。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− BIOSの更新方法 (注意) −現在問題なくシステムをお使い頂いている場合は、必ずしもBIOSを更新する 必要はありません。そのままお使いください。 BIOSを更新する必要があるかどうかの判断は、「バージョン情報」の章を参 照してください。 −BIOSの更新作業には、ACアダプター、及び充電済みのバッテリー・パックが 必要です。 −ドッキング・ステーション、またはポート・リプリケーターがコンピュータ ーに接続されている場合、それらを取り外します。 −RDM (Remote Deployment Manager) または同様の環境下でBIOSを更新する場 合、更新作業に先だってあらかじめ始動パスワードを削除しておきます。 警告−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 画面の指示がない限り、BIOSの更新中に 、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、 絶対に電源を切ったり、サスペンドしたりしないでください。 BIOSの更新中に誤ってこれらを行うと、システム・ボードの交換が必要と なる場合があります。この場合、IBMまたはIBM特約店にThinkPadをお持ち いただくことになります。このサービスは有償の場合もあります。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 手動更新 「手動更新の方法」の章を参照してください。 コマンド・ラインによる更新 (Unattended インストール) 「コマンド・ラインによる更新(Unattended インストール)の方法」の章 を参照してください。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 更新作業をスムーズに行うためのヒント BIOSを更新する際に問題が発生する場合は、次のヒントを参照して更新作業 を行ってみてください。 1. 使用しているWindowsに必要な最小メモリー(例:Windows XPでは256 MB, Windows Vistaでは512 MB〜1 GB)よりも、なるべく多くのメモリーをコ ンピュータに搭載する。 2. Windowsが始動してもすぐにBIOSの更新作業を行わない。 Windows スタートアップ、スケジュールで登録されたプログラムの始動・ 実行が完全に終了するまで待つ。(特にアンチ・ウィルス・プログラム等 は始動・実行の完了に時間がかかります。) 3. BIOSの更新作業の前に、なるべく他のプログラムを終了させる(クローズ する)。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 手動更新の方法 WindowsのInternet Explorerを使用する場合を例に説明しています。 警告−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 画面の指示がない限り、BIOSの更新中に 、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、 絶対に電源を切ったり、サスペンドしたりしないでください。 BIOSの更新中に誤ってこれらを行うと、システム・ボードの交換が必要と なる場合があります。この場合、IBMまたはIBM特約店にThinkPadをお持ち いただくことになります。このサービスは有償の場合もあります。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− (ファイルのダウンロード) 1. Internet Explorerで、インターネット上の目的のファイルをクリックし ます。 2.「ファイルのダウンロード」画面で、「保存」をクリックします。 3.「保存する場所」で「デスクトップ」を選択します。 または他の好きな場所を「保存する場所」で選択します。 4.「保存」をクリックし、画面に従いファイルを一時的に保存します。 (ファイルの解凍) 5. アドミニストレーター特権をもつユーザーIDでログオンしていることを 確認します。 6. コンピューターにACアダプターをしっかりと取り付けます。 7. Windows のデスクトップ画面を表示します。 または、手順 3.で指定した保存場所をエクスプローラで開きます。 8. 手順 4.で一時的に保存したファイルをダブルクリックします。 9. 画面の指示に従って、BIOS更新用のプログラムを解凍します。 (更新) 10.プログラムの解凍先をエクスプローラで開きます。 11.WINUPTP.EXEをダブルクリックします。 12.「ThinkPad BIOSの更新」を選び、画面の指示に従って更新を行い ます。 更新の作業が終了すると、「更新が完了しました。」というメッセージ が表示されます。画面の指示に従ってシステムを再起動します。 これで全ての作業は完了です。 最後に、手順 4.で一時的に保存したファイルを削除しておきます。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− コマンド・ラインによる更新の方法 (Unattended インストール) この方法は、システム管理者が一度に大量のThinkPadのBIOSを更新する 場合のみ必要です。 1. アドミニストレータ権限のあるユーザーIDでログオンします。 2. パッケージをハードディスクに展開します。 3. 「スタート」をクリックします。次に「ファイル名を指定して実行...」 をクリックします。 4.「[パッケージを展開した先のパス]\winuptp -s」と入力して、「OK」 をクリックします。 更新作業の注意事項は、「手動更新の方法」の章の(ファイルの解凍と更新) に準じます。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− BIOSを初期設定に戻す方法 「バージョン情報」の章の「問題解決/変更の概要」に書かれていない障害が 発生した場合、BIOSの設定を初期設定(デフォルト)に戻してみるのも一つの 方法です。 BIOSを初期設定に戻す方法は以下の通りです。 1. コンピュータの電源を切ります。 2. コンピュータの電源を入れます。 3. 画面左下に To interrupt normal startup, press the blue ThinkVantage button が表示されたら、F1キーを押します。 「BIOS Setup Utility」の画面が表示されるまで待ちます。 パスワードの入力を求められたら、正しいパスワードを入れます。 4. F9キーを押します。(Setup Defaults) 5.「Yes」を選び、初期設定に戻します。 6. F10キーを押します。(Save and Exit) 7.「Yes」を選び、保存・終了を行います。 システムの再設定が完了し、システムは自動的に再起動します。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− バージョン情報 (日本での未発表製品/未発表バージョンも含みます) 現在までに次のBIOSおよびエンベッデッド・コントローラー・プログラムが 提供されています。 (略語) BIOS ID : 管理者用のBIOS識別情報 ECP : エンベッデッド・コントローラー・プログラム ECP ID : 管理者用のECP識別情報 全体の BIOS ECP バージョン バージョン(BIOS ID) バージョン(EC ID) ---------- ------------------- ------------------- 2.16 2.16 (7EETC6WW) 1.07 (7EHT15WW) 2.15 2.15 (7EETC5WW) 1.07 (7EHT15WW) 2.14 2.14 (7EETC4WW) 1.07 (7EHT15WW) 2.12 2.12 (7EETC2WW) 1.07 (7EHT15WW) 2.09-01 2.09 (7EETB9WW) 1.07 (7EHT15WW) 2.09 2.09 (7EETB9WW) 1.07 (7EHT15WW) 2.07 2.07 (7EETB7WW) 1.07 (7EHT15WW) 2.06 2.06 (7EETB6WW) 1.07 (7EHT15WW) 1.04 1.04 (7EET18WW) 1.05 (7EHT13WW) 1.03 1.03 (7EET17WW) 1.02 (7EHT10WW) 1.00 1.02 (7EET16WW) 1.02 (7EHT10WW) 問題解決/変更の概要 (略語) < > 全体のバージョンを示します。 [重要] 重要な変更を示します。 (新) 新機能または機能の拡張を示します。 (修) 問題の修正を示します。 <2.16> −(修) BIOSの更新時、ごくまれにエラーが発生しました。(BIOS) <2.15> −(修) システムに装着した光学ドライブから起動できない場合がありました。 この問題を修正しました。(BIOS) <2.14> −[重要] 今回のBIOSの更新には、プロセッサーのマイクロコードの更新が含ま れます。これはシステムの信頼性を向上させる重要なものです。今回 のBIOSの更新を適用するよう強くおすすめします −(修) インテル Core 2 Duo プロセッサー用の最新マイクロコード・アップ デートの提供。 <2.12> −(修) Windows Vistaを使用しているシステムで電源投入後に, "2100: Intitialization error on HDD0(Main hard disk drive)" と表示され、HDDから起動できなくなる場合がありました。この問題を 修正しました。(BIOS) −(修) モデム用ジャック(RJ-11)を表すSMBIOSが表示されない問題を修正しました。 (BIOS) <2.09-01> −(修) Windows Vista 32 ビット環境で、BIOSの更新が実行できない。 <2.09> −(新) Microsoft Windows Vista(32 ビット/64 ビット)のサポート。(BIOS) −(修) 一部のUSBデバイスを挿して電源を入れた時にエラー1804が表示される場合 がありました。(BIOS) −(修) USBメモリー・キー内のIBM PC-DOSからシステムブートを行う時に、EMM386.EXE を使用した場合、システムハングが起きたり、あるいはハードディスクに間違った データが書き込まれる等の問題がありました。(BIOS) −(修) I/Oポート2F8(COM2)を使用するカードが正しく認識されない場合がありました。 (BIOS) <2.07> −(新) グラフィックス・メモリーの最大割り当てサイズを 224MB に変更しました。 (BIOS) −(修) 電源ボタンの長押し、サスペンド中のバッテリー切れ、等の特別な状況で システムがシャットダウンした後、再起動しない場合がありました。(BIOS) −(修) PCカードスロットにある3G GPRSカードによってシステムがシャットダウン する場合がありました。(EC) −(修) アクティブプロテクション・システムを無効にするとOSを再起動するまで 再度有効にできない場合がありました。(EC) <2.06> −(新) ThinkPad R60e 2006秋モデルのサポート −(新) SMBIOSによる新しいチップセット/プロセッサーのサポート。 −(修) IBM PC DOSのEMM386.EXEを使用したときにハードディスクに間違ったデータ が書き込まれる場合がありました。(BIOS) −(修) LIDの開け閉めのあとWindowsデスクトップ上のアイコンの位置が変わっ てしまう場合がありました。(BIOS) 注意:この問題の解決にはディスプレイドライバ バージョン6.14.10.4693 (またはそれ以降)に更新する必要があります。 <1.04> −(新) 外付けの表示解像度1920x1200 ワイド・ディスプレイのサポート。 −(修)パスワード・リセット・サービスをBIOS Setup Utilityの中で有効化 (Enabled)に設定した状態で(BIOS Setup->Security->Password-> Password Reset Service), かつパスフレーズが無効化(Disabled)に設定 されている場合(BIOS Setup->Security->Password->Using Passphrase)、 パスワード・リセット・サービスを用いて、POP(パワー・オン・パスワード) あるいはHDP(ハードディスク・パスワード)のリセットを行う時、 登録したパスワードで、POP/HDPがアンロックできない場合がありました。 この問題を修正しました。 −(修)CDROMスピードがBIOSセットアップの中で"Silent mode"に設定されていても、 "Normal mode"になる問題がありました。この問題を修正しました。 −(修)バッテリー・モードでOSブートを行った直後にACアダプターを接続した時の ACアダプターの種類の認識処理を改善しました。使用上の変更および影響 は、ありません。 −(修)プレゼンテーション・ディレクター経由でディスプレイ設定の切り替えを 行う時、外付けディスプレイあるいはプロジェクターへの切り替えが、 失敗する場合がありました。この問題を修正しました。 −(修)コミュニケーション・リセットの必要時等、ウルトラベースのHDDへの リセットがかからない場合がありました。この問題を修正しました。 −(修)USBコントローラーの設定が原因でスタンバイ時にハングする場合が ありました。 −(修)まれにECが突然制御を失うことがあります。(ThinkLightが点灯しません) <1.03> −(修) BIOS Setup Utilityで「Execution Prevention」をDisabledに設定しても 正しく無効化されなかった問題を修正しました。 <1.00> −(新) (第一版) ThinkPad R60eのサポート。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 技術情報 (専門的な内容ですので、必要な方のみご利用ください) メモリー空間の情報: <予約領域> コンベンショナル・メモリー内の次のメモリー空間は、BIOSその他によって あらかじめ予約され、使用できません。 C0000-CE7FF : ビデオBIOS CE800-D07FF : イーサネット用オプションROM (*a) DC000-DFFFF : USB BIOS (*b) E0000-FFFFF : システムBIOS (注意) *a:「Internal Network Option ROM」の設定を「使用不可(Disabled)」に すると、使用可能な領域となります。 (「BIOS Setup Utility」メニューの Config -> Network -> 「Internal Network Option ROM」オプション) この場合、WakeOnLAN機能とPXE起動の機能は使用できません。 *b:「USB BIOS Support」の設定を「使用不可(Disabled)」にすると、使 用可能な領域となります。 (「BIOS Setup Utility」メニューの Config -> USB -> 「USB BIOS Support」オプション) 使用不可にしても、USB機器をWindowsで使用することはできます。 <使用可能な領域> 次のメモリー空間は、EMM386等のメモリー・マネージャで使用可能です。 D0800-DBFFF 但し、オペレーティング・システムによっては、上記の使用可能な領域から CardBusコントローラその他用にメモリー空間を割り当ててしまいます。 そのアドレスとサイズは、オペレーティング・システムの仕様により異なり ます。 上記で示された情報は、今回提供したBIOSのバージョンでのみ有効です。また 将来のBIOSの更新によって変わる可能性があり、保証するものではありません。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 商標 * ThinkPad は、Lenovo の登録商標です。 * ThinkVantage は、Lenovo の商標です。 * IBM は、IBM Corporation の登録商標です。 * Intel は、Intel Corporation の登録商標です。 * インテル Core は、Intel Corporation の商標です。 * Microsoft および Windows は、Microsoft Corporation の登録商標です。 * Windows Vista は、Microsoft Corporation の商標です。 その他の社名、製品名、サービス名は、他社の登録商標、商標またはサービス マークです。 ==========================================================================